はじめまして、大下のぞみと申します。
核家族が主流となった今では、なかなか身内の面倒を見るという事が縁遠くなってきました。「介護ってどうしたらいいの?」「何をすればいいの?」「どう接したらいいの?」というのが大方の意見ではないでしょうか?
実際、私も生まれた時には祖父・祖母共にもう他界していたので、「おじいちゃん、おばあちゃん」を知らずして育っていました。なので、この仕事につくまでお年寄りと接したことがありませんでした。
この世界に入ったきっかけというのも「手に職を持ちたいから」「いずれは役に立つから」となんとも簡単なものでした。最初はヘルパーの資格を取り、在宅訪問から始めました。まだこの仕事を始めたばかりなので、事務所の方でも「まずは簡単な仕事から」ということで、ある程度自立できている方の家事援助からでしたが、それでも私にとっては毎日が苦痛といっていいくらい辛い日々でした。
まず、どんなことを話していいのか、言われた仕事だけこなせば良いという訳でもなく、だからと言って話ばかりしていても・・・。また、それぞれの家庭のよって習慣や掃除の仕方などが異なりそれに合わせなければいけない事も、自分の思った通りに仕事ができないのも、ヘルパーの講習では教えてもらった事でしたが、当時の私にはこんなに大変な事だとは想像もつかないことでした。
それから1年苦痛と戦い続け、やっと「介護」という仕事がどんなものか分かり始め楽しくなった頃、身体介護が必要な家にも訪問させてもらえるようになりますます充実し、そのまま5年間在宅訪問を続けました。その後、「もっと色々な経験を積みたい」と思い、デイサービスセンターへ勤務。在宅とは勝手が違い、一度に大勢の利用者とまんべんなく接する事に戸惑いを感じながら、でも利用者の数だけ人生のドラマがあり、それに触れさせて貰えた時は何とも言えない感動を覚えました。
そしてデイサービスセンターに4年勤務し、その間に社会福祉主事、ケアマネージャーの資格をとり、介護の世界での人脈が広がってきた頃、当時、ケアマネージャーをしていた知り合いから「特別擁護老人ホームは人生観変わるよ。」と教えてもらい、そのまま特別養護老人ホームへ勤務。「まずは現場から」と介護職員で入社して3年、その後はその施設で相談員、ケアマネージャーとして勤務させてもらっています。
いつまで経ってもその日その日が違う毎日で、泣いたり笑ったり楽しく仕事をしていますが、時に気を付けているのが『家族へのサポート』です。私が最初ヘルパーをしていたときみたく、悩んだり介護を苦痛に思ったりしている方がいないか?介護への不安を持っていないか?といった点に気を配っています。このコンテンツを見てくれた方に少しでもお役に立てればと願っています。
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