介護

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言わないと伝わらないのです

さて、前述の長男のお話はどうなったのでしょう?

日が経つにつれて溜まり続ける疲労とフラストレーション。1人で行う、それも初めての介護・・・長男は誰にも愚痴を言わず、ずっと溜まり続けたものを押さえ込みながらの介護を続けていました。

そしてある日、遂に「何で自分だけ介護しなければならないんだ!」と奥さんに向かって大爆発してしまいました。

奥さんは最初何の事をいっているのかさっぱり分かりませんでしたが、話を聞いていくうちに状況が飲み込めたのですが、「貴方が何も言ってくれないから分からなかった。」と反論しました。長男はそれを聞いてカッとなり「気遣いが足りない!」「人を思いやる気持ちが足りない!」と奥さんに溜め込んでいた感情をぶつけてしまいました。

しかし、元々は仲の良い夫婦。さすがに話し合いを続けていくと段々分かってきたのでしょう。お互い声のトーンが徐々に緩やかになり、最後には「言わないで分かってもらおうなんて自分の勝手な都合だったんだな。」と長男は反省するようになりました。

介護以外の事でも言える事ですが、コミュニケーションの大前提は「言わないと伝わらない」のです。

家族のように毎日顔を合わせていても、一緒にいる時間が長くても、目の前の人が何を考えているのか・・・全部は分からないのです。「何も言わずして分かってくれる」、響きはとても良いかも知れませんが、そこまでたどり着くのに何十年の月日を費やせばいいのでしょうか?自分の考えを話したり、意見を交換し合ったりして、自分の考えをはっきり伝えないとなかなか自分の思っている事は伝わらないものですね。

また、日本人特有の思想として「耐える=美しい」というところもあるので、なかなか自分が不満に思っている事を言うのをためらってしまいがちになるかも知れません。しかし、そこで言わないで不満や悩みを抱え込む事を誰が望んでいるでしょうか?被介護者も自分の事で悩まれると、切なくなったりやりきれない気持ちになってしまいますし、家族だって「なぜ打ち明けてくれないのか?」と思うかもしれません。

言わない事により、被介護者や家族とぎしぎしした関係になるケースを何件も見てきました。どうか、皆で不幸にならないで下さい。時には自分の心の内を言葉にして伝える事も必要ですよ。 

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