介護

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声を聞けるという幸せ(2)

私の体験談でこのような話があります。

その方はデイサービスに通う半身麻痺の男性(Sさん)でした。いつもよく笑い、声にも張りがあり、自分で出来ることは何でも頑張る性格の持ち主でした。

ある日、このSさんがデイサービスの職員にある証書を持ってきてこう言いました。

「俺が死んだら家族に言ってくれ。この証書を市役所に持って行くようにと。葬式代くらいのお金もらえるから。」

私達は「それじゃ、念のために・・・」と言ってその証書のコピーをとりました。しかし、更にSさんは「そのコピーをデイサービスで預かってくれ」と言ってきたのです。

最初は職員も冗談と思い、笑って流していましたが、あまりにも執拗に言ってくるので、本人の希望通りにコピーをとって事務所で保管することにしました。本人は「ありがとう。」とにっこり笑い、その後は全くこの件に触れることなく、普段通りに過ごしていました。

それから1週間が過ぎ、2週間3週間・・・と何事もなく時が過ぎ、職員同士でも「あの証書は、念のためにコピーを・・・って事だったのかな?」と思い始めていた頃、突然Sさん死亡の連絡が入りました。脳梗塞だったそうです。家族に証書の事を伝えてくれと言ってから丁度1ヶ月経った日でした。

さて、いかがでしょう?
ここでもう一度、題名をあなたの心の中で読んでみてください。最初の時と響き方が変わったと思います。

【声を聞く】という何気ない行動ではありますが、介護においては非常に尊い行動となる事を忘れないで欲しいと思います。

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