介護

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デイサービス利用後の変化

ここでは被介護者のBさんの話をしましょう。

Bさんは娘さん夫婦とその子供2人の計5名で同居していました。娘さん夫婦は共働きでしたが、その子供さん2人が学生だったので常に自宅には誰かがBさんのお世話を出来る状態にありました。しかし時が過ぎ、子供さんが就職と結婚で2人とも家を出るようになってしまい、それからはBさんが1人で家に居る事が多くなってしまいました。

そんな状況を心配した娘さん夫婦がBさんと話をしてみると、「大丈夫だよ」と気丈な答えが返ってきたのですが、普段の生活をみると・・・とても大丈夫とは思えない状況でした。そこでご夫婦はBさんにデイサービスへ行く事を勧めました。するとBさんは物凄い剣幕で「あんな姥捨て山(うばすてやま)になんか行くもんか!!」と大反発したのです。しかし、これではとても埒があかないので、家族は半ば強行でデイサービスと契約をしてしまいました。

その状況で迎えたサービス初日。家族は何とかBさんに疑われない様にデイサービスへ行く準備を進めたのですが、一番の難関は「どうやって送迎の車に乗せるか?」でした。もちろん家族は大慌てで試行錯誤してみたのですが良案はすぐに浮かばず、とうとう送迎の車が到着、事態を察したBさんは「裏切り者!」「死んでやる!」と家族に悪態をつき、しまいには自分の部屋へ閉じこもってしまいました。

家族が「これはダメかな?」と諦めかけていた時、Bさんが一番かわいがっていたお孫さんの1人が状況を聞いて駆けつけ、Bさんに「今日一日だけでいいから行ってくれないかな?」と説得を始めたのです。その後、お孫さんの説得が功を奏し、Bさんは「今日一日だけ」との条件でデイサービスの利用に応じてくれました。

そして当日の夕方、デイサービスを終え帰宅したBさんを見て家族は驚愕しました。Bさんの表情が非常に晴れやかで、今朝の一件はまるで無かったかの様だったのです。

動揺を抑えながら家族はBさんに「今日どうだった?」と聞いてみると、「私が行ってやらないとあそこの人たちなんもできないみたいだから・・・」とBさんは少し自慢げに話し始め、しまいには「仕方ないから来週も行ってやらないといけないね」との事。

家族は「何が起こったんだろう?」と思い、直接デイサービスに問い合わせ、ようやく事の成り行きを理解しました。
そのデイサービスでは、Bさんが植物好きだという情報をもとに施設に置いてある植物の面倒をお願いしたのです。当初Bさんは嫌がっていたようですが、デイサービスの職員が上手に対応してくれたので、徐々にBさんは色々と植物の育て方を職員に教え始め、遂にはBさんが「こんな育て方じゃダメだよ」と鋭い指摘までするようになったとの事でした。

その時のBさんの表情はとても生き生きとして、充実感さえ滲み出ていたそうです。

その後、最初は週1回の利用が今では週3回と増え、植物の面倒だけではなくカラオケを始めたり、一緒に通所している方達との会話を楽しんだり・・・と、Bさんはすっかりディサービスが楽しみになりました。

嫌がるBさんを上手に巻き込む職員の対応、さすがプロとしかいいようが無いですね。

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