介護

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人間の生活の粋とは

ご主人が脳梗塞で倒れて寝たきりになり、「自分の意思ではなかなか体を思うように動かせなくなってから、もう何年も経つのよ」と明るく話す奥さんがいました。

このご夫婦は被介護者で寝たきりのご主人と介護者の奥さんとの自宅暮らしです。子供さんははるか遠方にいてなかなか帰省できない状況です。このご主人、痩せ型ではあるものの比較的大柄な方でして、奥さんは対照的なくらい小柄な方。ご夫婦の身長差は40cmもあるのです。

デイサービスなどは週5日で利用していますが、奥さんはご主人と一緒に同行し、自宅では食事、排泄、着替えなどの身辺介護は全部奥さんが引き受けています。

そのせいか、自宅は物があふれ、掃除も行き届いて無いようで、家中になんともいえない臭いが充満しており、それはひどい状態でした。この状態ではご主人も可哀想なのではないかと思ったある日、デイサービスの職員はこっそりとご主人に心の内を聞いてみました。

ご主人は元々無口な正確に加え、麻痺のせいで思うように話をできないとあって最初は何も話してくれませんでした。ですが途中から「今のままで満足しているよ。」と一言だけ語ってくれました。その後、奥さんには家事全般のホームヘルパーを勧めてみましたが、ご主人が嫌がるという事と、「夫婦二人の事は二人で何でも話し合って決めているから大丈夫ですよ」と言われました。

それを言われて私は始めて気がつきました。我々第三者が本人や家庭などの環境をどの様な視点から見ようとしても、本人たちがそれで納得していれば「それで良い=それが良い」ということに。

たとえ掃除が行き届かなくて家が片付いていない状況だとしても、二人が話し合いの中で「そこは妥協できるところ」と判断されたのであればそれで良いと思いますし、逆に妥協のできないところ・・・例えばご主人の要望で顔のひげそりは毎日してほしいとか・・・は、きっちり奥さんが守って実行しています。

周りがどのように言ったとしても、どのような目で見たとしても、結局のところ自分の主観で勝手に言ったり思ったりしているだけの事です。もちろん当人達の苦労など知るわけもなく、知ろうとしたからと言って何かを手伝ってくれるわけではないのです。

ハッキリと言ってしまえば、周りは関係ないということです。周りの方達に迷惑を掛けているというなら話は別になってきますが、そうでなければ尚更の事。

あなたはどうですか?
周りの声を、目を、体裁を気にし過ぎてしまって、被介護者が本当に望んでいることとかけ離れた介護をしていませんか?

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